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2011.07.21 Thu
konokabenoe.jpg

よく酒をのむ。
毎日といっていいほど酒を飲んでる。こんな台詞をいう日が来るとは夢にも思わなかったが「酒でも飲まなきゃやってられない」のだ。なんにせよ自分の不甲斐なさに呆れている。大切な人に、直接言いたい事もはっきりと伝える事が出来ないような体たらくである。そりゃあ駄目だろ。

というわけで、俺は黒田硫黄さんの初期作品『大日本天狗党絵詞』を読んだ。
俺は黒田硫黄さんの描く人にいつも感動を覚えているのだが、これは、この作品のシノブはいままで漫画を読んできたけど、これほどに心奪われるキャラクターを見たことがない。後半、シノブが自分のアイデンティティーの所在を聞かれて、考えて、彼女ははっきりと告げる。
「呼ばれる名があればそれでたりるよ」
その時のシノブの顔(最高!)、そうだと思う。そんなもんだ。名前があればやっていける。
ラストカットの彼女の顔を見て涙が流れたけど、それが説明出来ないもんだったので最高だ。

というわけで、俺はジョン・カサヴェテスの『こわれゆく女』を見た。
俺はカサヴェテスの描く人にいつも感動を覚えているのだが、これは、この作品の夫婦には見たことのないような人間性がはっきりとある。ピーター・フォーク(色気がある!)とジーナ・ローランズ(世界で一番美しい!)はどのカットでも、やっているのでなく、ここにいる事を激烈にイメージとして表現する。だから、テクニックなんてもんを無視して、カサヴェテスはそれを映すことにだけ価値を見いだしている。
「私のこと、愛してる?」
その問いを発する時に、受け止める顔には、可能性と不可能性が同時に炸裂する。
だから結末はどちらにでもいけるけど、だからこそリアリティを無視して、とぼけたような音楽の中で、二人は身体を重ねることでそれを確認しようとする。だって、ここにいるし、きっとそれが全てだし。
ありがとうカサヴェテス。映画のための映画なんてクソだよな。

いまも俺は酒をのむけど、次の作品に向かいます。
撮りたい人がいるのです。
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